目の乾燥(ドライアイ)や、口の乾燥(ドライマウス)が、3ヵ月以上続いている方は早めに医療機関に相談されるのがよいと思われます。
シェーグレン症候群とは、スウェーデンの眼科医ヘンリック・シェーグレンが発表した論文にちなんでその名前がつけられた疾患です。
患者さんの90%は女性で、40歳以上の中年女性に多く発症しています。
現時点では、シェーグレン症候群の原因は完全には解明されていません。
遺伝や環境(ウイルス等)、免疫異常、女性ホルモンなどの影響が複合的に関与していると考えられています。
おそらくは原因が”自己免疫疾患”と言われています。
自己免疫疾患とは何らかの原因で免疫異常が生じ、自分自身の正常な細胞や組織に対してまで過剰に反応し攻撃してしまう病態です。
シェーグレン症候群の根本的な治療法は今のところありません。
なので、口や目などのかわきによる症状をやわらげる治療を行います。
また、シェーグレン症候群は、肺や腎臓などに症状が出る場合もありますので、定期的な診察を受けて、早期にその症状を発見する必要があります。
そのほか自己免疫疾患には、関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどがあります。
■目の乾燥(ドライアイ)
・目がゴロゴロする
・目が疲れやすい
・まぶしく感じる
・悲しい時でも涙が出ない
・目がかゆい
・目やにがたまる
■口の乾燥(ドライマウス)
・口がかわく
・唾液が出ない
・食事中に水分を多くとる
・味がよくわからない
・口内が痛む
・外出時水筒を持ち歩く
・夜間に飲水のために起きる
・唾液が少なくなるため虫歯になりやすい
・長く話すと声がかれる
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